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浄土真宗本願寺派の四国地区の若手僧侶の会の勉強会がございました。
会場は愛媛県松山市の定秀寺さまでした。
境内を綺麗になさっていて、とても気持ちの良いお寺様でした。
本堂に入ると、色鮮やかな彩色と綺麗な内陣、ご本尊様が迎えてくださいました。
なんと!この彩色は、前住職みずから岩絵の具で色をつけたんだそうで★
若い住職が京都から帰省するたびに、どんどん綺麗になっていく様子だったんだそうです。
細かいところまで丁寧に作られていて、てっきりプロの職人さんの手によるものかと思うほど。
天井画も、ご門徒さん達とアクリル絵の具で塗られたのだそうで。
本堂の中はご住職やご門徒さんがたの思いのこもった温かな雰囲気に満ち満ちていました。
お勉強会の内容は、浄土真宗のみ教えのうち「称名報恩」(しょうみょうほうおん)について、大阪の安方先生より講義と法話をいただきました。
称名報恩とは、浄土真宗のみ教えでは、阿弥陀さまの、あなたを必ず救うという喚び声を、お聞かせいただき、その救いにおまかせする心(信心)によって、私の往生浄土は決定するのであって、私が称名念仏(口にナモアミダブツと出すこと)によって浄土に生まれようとするのではないことを、はっきりとさせて、私の称えるナモアミダブツは我々の心持ちからすると、あみださま、お救いいただき有り難うございますという報恩の思いからでるものである、という教えです。
阿弥陀如来は、あなたを救うまかせよと、私に点数をつけることなく迎え取ろう、救い取ろうとしてくださっているにもかかわらず、私たちはいつしか、何かしたら救われる、何もしなければ救われないのだろうか、などと、右往左往しています。いつしか阿弥陀さまを試験官のような、裁判官のような、そんな風に見てしまう凡夫の心があります。阿弥陀さまは、あなたに点数をつけるような仏さまではない、今悩み苦しんでいる私たちのそばで、そのまま寄り添ってくださっている、そんな仏さまです。それが私たちの口元ではナモアミダブツと声になって一緒にいてくださってます。そんな温かな仏さまに出会えているのが浄土真宗なのですね。
またお参りしたいなと思える雰囲気のお寺さま。
とっても見習いたいところだらけでした。
合掌