安居(あんご)が始っております

お久しぶりになりました。

副住職はただいま本山本願寺にて、安居なるものに出席しております。

安居(あんご)とは、僧侶の学問修業のようなもので、宗派最高の講会(こうえ)と位置づけられております。

遙か昔、インドお釈迦さまの時代、雨のたくさん降る時期は外を移動して修行することができず、また小さな命を踏み潰したりしてむやみな殺生を避けるため、修行者達は一所に集まり、お釈迦さまのみ教えを学び、互いに聞いたことを確認しておりました。これが安居(あんご)です。

浄土真宗でもこの安居が毎年開催され、全国各地で各々の立場で活動している僧侶方が本山に集まり、浄土真宗のお救い、信心の受け取りが間違っていないか確認し、ともにナモアミダブツによって浄土往生が間違いないことを、私の歩む仏道に間違いのないことを喜ぶ場となっています。

現在は、龍谷大学本館講堂を会場に7/18~7/31まで開催され、今年は『仏説阿弥陀経』『三部経大意』『般舟三昧経』が講義され、「往還分斉」 「准知隠顕」 「一心五念」の論題をテーマに問答形式で理解を深める会読(かいどく)が行われ、「現代における老いと仏教 ~他力信心と認知症~」と題して特別論題が設定されています。

私、副住職は微力ながら、安居の事務室として、また安居に併設される安居専修科(予科のようなもの)の講師として仏教概論を講義させていただいております。

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会場の龍谷大学本館。重要文化財です。

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本館講堂のご本尊(会場準備直前)

開繙式の様子は中外日報などに報道されてます。http://www.chugainippoh.co.jp/religion/news/20180720-002.html

今年は7月に西日本を中心に豪雨災害が多数発生し、安居に出席を予定しながらも叶わなかった仲間達もいます。

また、京都は連日38℃を超える日が続き、安居にとりまして厳しい環境での開催となっています。

残り7/31まで、熱中症などに気をつけてつとめたいと存じます。

ご縁が整い安居で学ばさせていただく有難さをかみしめ、ここでの学びをまた各々の現場で活かして参りたいものであります。

それではまた。